武蔵野市の歴史
武蔵野市の歴史
武蔵の国は大国です。現在の地名で言えば、埼玉県の大部分、葛飾区、江戸川区など一部を除いた東京都の大部分、それに、川崎市、横浜市までを含む、一都二県にわたるきわめて広大な地域です。その地名が武蔵野市の名の由来となっています。
歴史を紐解いてみるとNHK朝のテレビ小説の「天花」で有名になった井の頭公園の周辺に約4,000年前の縄文人の集落が確認され、よい水の湧くこの地には、早くから人々が住み始めていたと考えられます。江戸時代に将軍家が鷹狩りをした際にこの地のわき水を飲まれ、あまりのおいしさに「井の頭」と名付けたと伝えられています。また、将軍の休憩された場所は御殿山といい、今でも地名が残っています。
江戸時代、玉川上水の開通で、原野であった武蔵野は、農地の開発が進み、農村として発展してきました。
明暦3年(1657)の大火(俗に言う振袖大火)など、相次いで江戸に大火が起こり、多くの住民やお寺が移ってきています。
明治になり、甲武鉄道が開通し、武蔵野発展の動脈になり、東京市内からの移住者が増え、農村から近郊都市へと発展してきました。